世の中には、流行というものがあります。
流行語やファッション、SNSで話題になる商品やサービスなど、私たちの身の回りには常に何かしらの流行があります。
では、その流行は一体いつ始まり、どのようにして終わるのでしょうか?
実は、流行の始まりを正確に予測することは非常に難しいと言われています。
なぜなら、流行はSNSや口コミによってさまざまな人を巡りながら広がっていくものだからです。
しかし、ある研究によると「ちょっとした新しいものが流行になる可能性を秘めている」という興味深い発表がありました。
「それはそうでしょうね(笑)」と思いましたよね?私も思いました
だから始まりの予測はできないにしても、流行をいち早くキャッチし、すぐに動けるかどうかが成功の鍵となります。
しかし、もし「これは流行にならない」と事前に分かっていたら、無駄な投資や労力を避けられるのではないでしょうか。
今回のテーマは流行についてのお話です。とても楽しい内容ですので是非最後まで見ていってください!
タピオカブームと流行の法則
最近の流行りといえばアサイーボウルでしょうか?
あんまり知らないので、今回は一世を風靡したタピオカについて話をさせてください!
余談ですが、タピオカは熊本では未だに流行っている飲み物なんですよ。
流行というより、すっかり根付いていますね。 私もタピオカが好きで、たまに飲みたくなります。
さて、本題に戻りましょう。 タピオカは一気に流行し、どこに行ってもタピオカドリンクが飲める状況になりました。 しかし、今では多くの店舗が閉店し、ブームは去ってしまいました。
この現象を説明するのが「トリクルダウン型流行」という考え方です。
- 高所得者層(お金持ち)から始まる流行は長く続く傾向がある
- 低所得者層から始まる流行はすぐに廃れる
この法則は何世紀も前から言われていることです。
今回のタピオカブームは、厳密には「低所得者層から始まったもの」ではありませんが
高所得者層が主導した流行でもなかったため、短期間で終焉を迎えました。
では、お金持ちから始まった流行とは何でしょうか?
スターバックスはトリクルダウン型流行の代表例
例えば、スターバックス。
スターバックスのマーケティング戦略では、外国のビジネスマンがスターバックスのコーヒーを片手に持って出勤したり、街を歩いたりする姿を見せることで、「洗練されたライフスタイル」を演出しました。
これを見た一般市民が「私もあんなおしゃれな生活をしたい!」と憧れ、スターバックスのコーヒーを買うようになったのです。
この現象を経済学では 「顕示的消費」 と呼びます。
ハイブランドもトリクルダウン型流行の代表例です。 例えば、ルイ・ヴィトン はお金持ちから始まった流行であり、高級ブランドとしての地位を確立しています。
しかし、Gucci は低所得者層でも手が届きやすい価格帯の商品を増やした結果、「不良が身につけるブランド」と認識され
高所得者層からの支持を失う場面もありました。
つまり、流行を作る際には「誰がその商品を買うのか?」を慎重に考える必要があります。
流行はシャンパンタワーのようなもの
流行の広がり方はシャンパンタワーに似ています。
上からゆっくり注がれる流行(高所得者層から始まるもの)は長く続き、全体に行き渡るまでに時間がかかります。 一方で、下から盛り上がる流行(低所得者層から始まるもの)は急激に広がりますが、すぐに消えてしまうことが多いです。
流行を生み出すことは企業にとって理想ですが、非常に難しいものでもあります。

ここまで、上から下へ広がる「トリクルダウン型流行」について話しましたが、逆の流行もあります。
それが 「トリクルアップ理論」 です。
これは、低所得者層やストリート文化から生まれた流行が、やがて富裕層や社会全体に広がっていく現象を指します。
具体例としては、
- ヒップホップ → 貧困層のストリート文化から生まれ、今では世界的な音楽ジャンルに
- アニメ文化 → かつては一部のファン向けだったが、今や日本の経済を支えるほどの影響力を持つ
このように、流行には「上から下」「下から上」という異なる広がり方が存在するのです。
まとめ:流行は人の感情?
ここまで流行の仕組みについて説明しましたが、実際のところ、流行の成否を完全に予測することはできません。
スターバックスの成功は戦略的なものでしたが、すべての流行が計算通りにいくわけではありません。
なぜなら、流行は 人の感情によって動くもの だからです。
脳の研究はまだまだ進んでおらず、人の感情を完全に数値化することはできません。
つまり、「なぜ流行るのか?」「なぜ消えるのか?」という問いには、明確な答えがないのです。
しかし、過去の流行を分析することで、ある程度の傾向をつかむことはできます。
書きながら思いました。頑張ります!