日本の技術力とマーケティングの課題
日本の技術は世界一と言われることが多いですよね。しかし、私たちが普段使っているものを見てみると、海外製品が多いのが現実です。
例えば、スマートフォンはiPhoneを使っている人がほとんど。過去に遡ると、ウォークマンはiPodに完敗しました。一体何が原因だったのでしょうか?
それは、「ユーザーの使いやすさ」に目を向けていなかったからです。
ソニーは「たくさんの音楽を入れられる」ことに注力しました。
一方でAppleは、「ユーザーが聴きたい音楽をすぐに聴ける仕組み」を作りました。
さらに、プレイリスト機能を充実させ、「朝に聴きたい曲」「リラックスするときの曲」といったカスタマイズが簡単にできるようになっていました。
今では当たり前のことですが、当時の日本企業はそこに気づかず、結果的に敗北したのです。


日本のビジネス文化とマーケティングの課題
このような違いの背景には、文化の違いもあると思います。
日本で商品を売るためには、どんな手段が思い浮かびますか?
例えば、「接待」
企業と仲良くなり、自社の商品を買ってもらうという方法です。
海外にも接待はありますが、日本のビジネス文化では接待で仕事を勝ち取るようなものです。そんなイメージです
映画『幸せのちから』でも、ウィル・スミス演じる主人公が人脈を築くことで成功を掴むシーンがあります。
しかし、かつての日本は「良いものを作れば売れる」という時代でした。
大企業と手を組めば安定して商品が売れたのです。ところが、今の時代はどうでしょうか?
消費者はどんどん賢くなり、「売れたものが良いもの」と判断する傾向が強くなっています。
もはや「良いものを作れば売れる」時代ではなくなりました
日本におけるマーケティングの不足
日本にもマーケターと呼ばれる人はいますが、世界的に見ればその数は少なく、
企業のマーケティング部も実際には営業主体であったり、広告を外部の代理店に丸投げしていることが多いのが現実です。
マーケティングとは、アメリカの激しい競争環境の中で、「どうすれば自社の商品が売れるのか」を徹底的に分析し、
行動し、結果を出すプロセスです。
だからこそ、「マーケティング」という言葉自体が輸入されたものなのです。
消費者目線の大切さ
消費者目線を持つことが、マーケティングの鍵となります。
こちらの記事でも消費者視点について記載していますので、ぜひ確認して下さい
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普段、私たちが「これがもっとこうなれば便利なのに」と感じることこそが、マーケティングの出発点です。
例えば、日本の詐欺被害額が年間何百億円にも及ぶことを知っていますか?
この問題を解決するために、私もいくつかアイデアを考えました。
例えば、「詐欺電話の可能性がある着信があったら、登録ユーザーに警告を通知する仕組み」などです。
しかし、実際にこのようなサービスを販売しようとすると難しい面もあります。
多くの人は「自分は詐欺には引っかからない」と思っているため、ニーズが顕在化しづらいのです。
実際に、詐欺対策の電話機を販売した企業も苦戦した例があります。
まとめ
日本の技術力は高いですが、それを活かすためのマーケティングが不足しているのが現状です。
・ただ良いものを作るだけでは売れない
・消費者の目線に立ち、本当に求められているものを提供することが重要
・「売れる仕組み」を作るマーケティングが不可欠
これからの日本企業は、技術力だけでなく、マーケティングの力を磨くことが求められているのかもしれません。
日本はこれから、マーケティングに対してもっと力を注いでいかなければなりません
これからの時代に負けないように・・・