~できるを日常に~

きょうのマーケティング

【目標設定の極意】USJの成功事例に学ぶ!戦略と戦術の立て方とは?

前回の記事で「目標・戦略・戦術」について話しました。
まだ読んでいない方は、ぜひそちらを読んでみてください!

1
競合は業界ではなくターゲットが決める!WEBマーケティングに活かす競合とは

2025/3/7  

競合とは、同じ業界のライバルのことを指すわけではありません。本当に意識すべきなのは、自分が狙っているターゲットが「何を選択肢に入れているか」です。 例えばUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)。当 ...

さて、今日はもう少しわかりやすく、具体例を交えて説明していきます。

「目標→戦略→戦術」という流れで考えると、物事が整理され、スムーズに進められるようになります。

  • 目標(WHO):誰に届けるのか?
  • 戦略(WHAT):何をアプローチするのか?
  • 戦術(HOW):どうやって「誰」を動かすのか?

この順番で考えると、行動の意味がはっきりし、やるべきことが明確になります。

たとえば、USJが大成功した「ハロウィン・ホラーナイト」の事例を見てみましょう。


USJのハロウィン戦略:お金がないなら知恵を使え!

USJがハリーポッターのエリアを作成している時、設備にかけるお金がほとんどなかったそうです。

でも、ハリーポッターを成功させる前に売上を上げなければいけない!!

お金がないなら、どうするか?

そこでUSJが考えたのは、少ない予算でも集客できる方法でした。
ポイントになったのは、9月・10月は集客が伸びる時期だったこと。

「この時期にお客さんを集めれば、売上が上がるのでは?」

そこから、ハロウィンに目をつけたのです。

  • 目標(WHO):日々ストレスを抱えている日本人女性
    → 日本の女性は、世界的に見てもストレスが多いとデータで判明
  • 戦略(WHAT):ハロウィンイベントを開催する
    → 「非日常」を演出し、ストレス発散の場を作る
  • 戦術(HOW):パーク内にゾンビを登場させる
    → 「キャー!」と叫んで心臓がドキドキする演出を仕掛けた
    実際CMの覚えていますが、たしかに行きたいと感じました

これが大成功!
「USJのハロウィンがすごい!」とSNSで拡散され、多くの人が訪れました。
結果的に、USJはディズニーを超える来場者数を記録しました。

ここで大事なのは、「ゾンビを登場させる」という戦術は、単なる思いつきではなかったということ。

最初に「誰をターゲットにするのか?」を明確にしたからこそ、戦略と戦術が噛み合い、大成功につながったのです。

詳しくは森岡毅さんの本に書かれているので、ぜひご覧になってください
要約の動画を添えて置きますっ
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方


目標→戦略→戦術は日常でも使える!

この考え方は、ビジネスだけではなく、日常生活にも使えます。

例えば、会社をキレイにしたいと思ったとしましょう。

  • 目標(WHO):職場の環境を整えたい
  • 戦略(WHAT):綺麗にする
  • 戦術(HOW):トイレ掃除をする

これをさらに細かくすると、

  • 目標:トイレを清潔に保つ
  • 戦略:どのエリアを重点的に掃除するか決める
  • 戦術:ブラシで磨く、洗剤を使う

という風に、目標→戦略→戦術の流れが入れ子構造のようになっています。

つまり、日常生活でも「何気なくやっていること」は、実はこの流れに沿っているのです。


「くまモン展」の狙いを考えてみた

最近、私が実際に経験したこととして「くまモン展」があります。

無料のイベントだったのですが、友人が「タダでやる意味なくない?」と言っていました。

でも、私は「めちゃくちゃ意味がある」と思いました。

なぜなら、単なる無料イベントではなく、ちゃんとした目的があるからです。
以下はあくまでも、私個人の考えですのでご了承ください🙇

  • 目標(WHO):くまモンの認知度を上げる
  • 戦略(WHAT):無料でくまモンを体験させる
  • 戦術(HOW):くまモン展を開催し、来場者にSNS投稿を促す

実際に会場に行ってみると、多くの人が写真を撮り、SNSに投稿していました。

これによって、「くまモンの魅力」が拡散され、さらに多くの人が興味を持つ。
最終的には、グッズの購入につながる。

やっていること自体は「無料イベント」ですが、
その裏にはしっかりとした目標と戦略があるのです!

ここがわかると、イベントに関わっている人のモチベーションも変わります。

「何のためにこれをやっているのか?」が明確だから、やる気も上がるし、成功率も高くなる。


今やっている仕事は、どんな目標につながっている?

普段、何も考えずに仕事をしていると感じることがあるかもしれません。

でも、「なぜこの仕事をしているのか?」と考えてみると、
今やっている戦術が、もっと大きな目標につながっていることに気づけるはずです。

たとえば、飲食店でアルバイトをしているとします。

  • 目標:お店の売上を上げる
  • 戦略:リピーターを増やす
  • 戦術:接客を丁寧にする、SNSでお店の魅力を発信する

ただ「接客をする」と考えるのではなく、
「リピーターを増やすために接客をする」と考えるだけで、行動が変わります。

これはどんな仕事にも当てはまります。

  • 会社の書類を作る → それは何のため?
  • 企画を考える → 誰に届けるため?
  • 広告を出す → どんな戦略の一部?

目標→戦略→戦術の流れを理解することで、
「何のためにこれをやっているのか?」が明確になり、仕事の意義がはっきりしてきます。

今やっていることの意味を考えるだけで、モチベーションも変わるし、結果も大きく変わります。

ぜひ、普段の仕事や生活の中で意識してみてください!

  • B!