最近、多くの企業がSNSに力を入れています。しかし、思うような結果が出ずに悩んでいるところも多いのではないでしょうか。
たとえば──
「投稿がバズったのに、売上はピクリとも動かない」
「話題にはなったけれど、結局“いいね”が増えただけ」
こうした現象が起こるのは、
バズること”が目的になってしまっているから
です。本来、SNSは売上やブランドの成長につなげるためのツール。
それなのに、「バズった!」で満足してしまっては、本末転倒です。
今日は、私が実際に見てきた事例をもとに、売上につながるSNS活用についてお話しします。ぜひ最後までお付き合いください。
Instagram集客できない その理由とは
「Instagramでバズキャンペーンをやって、認知度を上げたい」──こう考える企業は非常に多いです。
しかし、バズれば勝手に売れるという話は幻想です。
ココがポイント
認知度を上げるだけなら、ディスプレイ広告などの広告の方が遥かに効率的
低単価で運用でき、金額を払えば確実に表示されるので、安定した効果が期待できます。
一方で、Instagramに100万円かけてコンテンツを制作したとして、バズらなかったら?
何の成果も得られず、ただの無駄金になってしまいます。
そんな博打のような施策、本当にやる価値がありますか?

バスっても信頼性は上がらない
映画やアニメの話題作が「感動した!」「面白かった!」と大きな反響を呼ぶことがあります。
しかし、だからといって、その作品に関連する商品やサービスが必ず売れるわけではありません。
考えてみてください。
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・新型iPhoneが発表されるたびにニュースで大々的に取り上げられますが、実際に購入する人は一部です。
・新しい車が話題になったとしても、多くの人は「いいな」と思うだけで、すぐに購入には至りません。
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ここで重要なのは、人は失敗してもダメージが少ないものしかすぐには買わないということです。
心理学的に見ても、
人は「お得だから買う」のではなく、「損をしたくない」から慎重に行動します。
バズるという現象は、多くの場合「お得感」を演出するものです。
しかし、それだけでは人の不安や疑念を払拭できず、信頼には直結しません。
本当に売上につなげたいなら、時間をかけて口コミを積み重ねることが重要です。
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ココがポイント
他人の意見でしか、信頼は上がらないのです
そもそも、人はどんな時にSNSを見るのか?
バズや認知の話をする前に、そもそも人がどんな気持ちでSNSを見ているのかを考える必要があります。ここを見落としてしまうと、どれだけバズを狙っても「的外れ」になってしまいます。
SNSを見るタイミングって、どういうときでしょうか?
つまり、多くの場合は「何かを買おう」と思ってSNSを開いているわけではありません。
目的が「購買」ではないのです。
だからこそ、いきなり商品の魅力を押し出しても響きませんし、
バズったとしても購買行動に結びつかないのは当然の話なんです。
「SNSを見る文脈」を理解せずに、商品の売上アップを期待するのは、そもそも無理がある。
ここをしっかり押さえておく必要があります。
Instagramの正しい向き合い方とは
Instagramは、うまく活用すれば強力な武器になります。
しかし、多くの企業がやりがちなのが「バズらせること=成功」と思い込んでしまうこと。
では、本来どう向き合うべきなのか?
ポイントは以下の3つです。
① Instagramは“接点”をつくる場所
まず前提として、Instagramは売る場所ではなく、知ってもらう場所です。
商品やサービスに対して「なんか良さそう」と思ってもらうための“入口”の役割。
ですので、いきなり売ろうとしても逆効果。
まずは、信頼を少しずつ積み重ねることが大切です。
② 共感・信頼の積み重ねが最優先
バズよりも優先すべきは、

このアカウント、信頼できるな

ちゃんとユーザを見てくれているな
日々の発信の中で、リアルな声、裏側の努力、お客様の声など、共感を生む投稿を積み上げていくことで、
じわじわ
とファンが増えていきます。
③「すぐ買わなくてOK」の設計にする
SNSユーザーの多くは“今すぐ買いたい”わけではありません。ですので、売上を急がず、
「この商品、いつか買おう」と思ってもらえるような設計が大切です。
→興味を持ってもらうことですね!!
プロフィールやハイライトにしっかり導線を用意しておく、いつでも見に来られるように保存を促す
そういった小さな積み重ねが、いざという時の“購買行動”につながります。
まとめ
Instagramは、バズらせるものではなく
信頼と接点をゆっくり育てるための場所
短期で結果を求めるのではなく
長期で「好き」と「信頼」を集めていく運用
が、本当の意味で売上につながる近道になります。