「カートに入れたまま、購入されない…。」
そんな悩みを抱えるEC事業者は多いのではないでしょうか？
せっかく商品をカートに入れてくれたのに、最後の購入ボタンが押されない――
この放置カート"の問題は、売上の大きな機会損失につながります。
しかし、適切な対策を講じることで、失われたはずの売上を取り戻し、顧客の購入意欲を引き出すことが可能です。
本記事では、放置カート対策によって売上を回復させるための具体的な方法を紹介します。今こそ、機会損失を利益に変える一歩を踏み出しましょう。
放置カート対策で売上を回復！「かご落ち」を減らす方法とは？
「カートに入れたまま、購入されない…」
ECサイトを運営していると、こんな現象をよく目にしますよね。
実はこれ、「かご落ち」と呼ばれる現象で、なんと発生率は約7割とも言われています。
つまり、10人がカートに商品を入れても、7人は購入せずに離脱してしまうんです。驚くほど多いですよね。
「いやいや、カートに入れたなら買ってよ！」と思いたくなるかもしれません。でも、かご落ちの理由は人それぞれ。「ちょっと考えたい」「他と比べてから決めたい」「単純に忘れてた」など、さまざまな要因が絡んでいます。
特に、ECサイトでは「他の方はこのような商品を買っています」といったレコメンド機能や、
閲覧履歴に基づいた関連商品の紹介が一般的になっていますよね。
これらの機能は、ユーザーに「本当にこの商品でいいのか？」と再考させるきっかけを与える一方で、
カートに入れたまま購入せず、再びモール内を回遊する原因のひとつにもなっています。
つまり、良かれと思って設置した機能が、かご落ちを引き起こしている可能性もあるのです。
とはいえ、しっかり対策をすれば、この7割のかご落ちを4割まで減らせる可能性があります。
業界では、かご落ち率の最低ラインは約4割と言われており、ここがひとつの限界点。
でも、6割ものお客様が購入に進んでくれるようになれば、それは大きな売上アップにつながるはずです。
では、具体的にどんな対策をすればいいのでしょうか？
ここから詳しく見ていきましょう！
かご落ちを防いで売上アップ！購入につなげる工夫とは？
かご落ちが起こる3つの理由
① 他のECサイトと比較している
「他のサイトでもっと安く買えないかな？」
「ポイント還元率がいいところがあるかも？」
こんなふうに、価格や特典を比較するためにカートに入れたまま離脱するケースは少なくありません。
結果的に、他のECサイトで購入されると、カートには商品が残ったままに…。
特に、ECモールでは価格競争が激しいため、この理由でのかご落ちはよく見られます。
② 送料や手数料に納得できない
「商品は安いのに、送料を入れたら結局高くなる…」
「あと少しで送料無料なら、何か追加しようかな…」
こうした理由で購入を迷う人も多いですよね。多くのECサイトでは、「あと○○円で送料無料！」といったメッセージを表示したり、追加でおすすめ商品を紹介する工夫をしています。送料の壁をうまく乗り越えられるかどうかが、購入率アップのカギになります。
③ 購入手続きが面倒
「支払い方法の入力が多くて面倒…」
「配送先をいちいち入力するのが手間…」
カートに商品を入れたあと、入力フォームが複雑だと、途中で諦めてしまう人が増えます。最近では、Amazon PayやApple Payなどの決済サービスと連携し、ワンクリックで購入できる仕組みを導入するECサイトも増えています。購入手続きをスムーズにすることは、かご落ち対策としてとても有効です。
かご落ち対策の具体的な方法
1. SNSでリマインド通知を送る
カートに商品を入れたまま離脱した人に対して、SNSを活用してリマインドする方法があります。例えば、LINEやInstagramのDMで、**「あなたのカートに商品が残っていますよ！」**と画像付きのメッセージを送ることで、再購入を促せます。
ただし、この方法を使うには、事前にユーザーの同意（オプトイン）が必要です。また、プラットフォームの仕様変更によって利用できなくなる可能性もあるため、最新のルールをチェックしながら活用するのがポイントです。
2. メールで購入を促す
SNSと同じく、メールを使ったリマインド施策も効果的です。
メールのメリットは、確実にリーチできることと、詳細な情報を伝えられること。
例えば、
✅ カートに残っている商品を一覧表示
✅ 期間限定のクーポンを提供
✅ 「今なら在庫残りわずか！」と緊急性を伝える
といった工夫をすると、購入率がグッと高まります。
3. Webページでポップアップを表示
「カートに商品を入れたまま離脱しようとしているユーザー」に対して、ポップアップで「まだカートに商品がありますよ！」とお知らせするのも効果的です。
特に、以下のようなメッセージを表示すると、購入率がアップします。
✅「今なら10%オフクーポンをプレゼント！」
✅「この商品、あと○○個で売り切れです！」
✅ 「送料無料まであと○○円！おすすめ商品はこちら」
ポップアップはリアルタイムで反応できるため、離脱しそうな人を引き止めるのに有効な手段です。
4. プッシュ通知でお知らせ
ECサイトのアプリを持っている場合は、スマホのプッシュ通知を活用するのもおすすめです。スマホの通知欄にメッセージを送ることで、ユーザーがカートに残している商品を思い出すきっかけになります。
ただし、プッシュ通知は短い文章しか表示できないため、
✅ 「カートに入れた○○、もうチェックしましたか？」
✅ 「今なら○○%オフ！お早めに！」
といったシンプルなメッセージが効果的です。
まとめ：かご落ちは防げる！適切な対策で売上アップ
かご落ちは、ECサイト運営者にとって大きな課題ですが、
適切な対策を講じることで、7割のかご落ちを4割まで減らせることが分かっています。
✅ 価格比較を防ぐには？ → ポップアップやクーポンで「今ここで買う理由」を作る
✅ 送料が原因なら？ → 送料無料条件を明示し、追加購入を促す
✅ 購入手続きをスムーズにするには？ → 簡単決済を導入し、入力の手間を減らす
✅ 離脱後のフォローは？ → SNS・メール・プッシュ通知でリマインドする
これらを組み合わせることで、カートに入れたお客様をスムーズに購入へとつなげることができます。
マーケティングは基本なところからやるのが一番手っ取り早いです
多少時間はかかるかもしれませんが、基本に忠実に
何かしらの施策を行ったからすぐに結果が出ると思っている人が多いですが
「この筋トレメニューをしたら、明日にはムッキムキだよ」と言われたらうそだ～！
と思いますよね？ビジネスも一緒です。すぐに結果は出ることはありません
一番大事なことは「今行っているのは大事なことだから結果が出るまでやり続けよう」ということだと思います
行動あるのみですね。